プロローグ~留年生シロの誕生~
昔から僕は人生なんとかなる、、で通してきた過去があったし、実際少々の誤差はあれどなんとかなってきた。
なんとかなると思い臨んだ今年四月頭の成績面談。ある程度の成績を取っており、この面談で教授に四回生の一年間で残りの単位を回収できる見込みを示せば進級させてくれると聞いていた。そう、ソースも確かめないまま聞いた情報を信じこんでしまっていた。今回もなんとかなる、と信じて。
指定された部屋に入ると、ホワイトボードに驚愕の文言が記してあった。
「留年生のみなさんへ」
...ん!?????????話がちげーぞおおおお!!!!
シロは困惑した。いや話が違うぞと。この面談で進級かどうかが決まるんじゃ??俺はまだ留年って決まってないはずじゃ??
と思いつつも、何を思ったか、このときのホワイトボードの写真を記念にパシャリした僕はどこがまだ他人事のように感じていた。
かくしてあまり実感は湧かないものの留年生シロが誕生したのであった。